大雨が降れば浸水するゴミ屋敷。売却できますか?
事例概要information
ストーリーcase study
弊社と以前より取引のある弁護士さんから連絡があり、相談者の方が徳島県某所にある不動産を相続したので、その不動産を高い値段で売却してあげてほしい、という依頼を受けました。
相談者様と面談させていただき、色々と事情をお伺いしたところ、相談者様は、高校卒業後、徳島から大阪に就職のため上阪してきましたが、就職先の環境がなじめず、多額の借金を抱えたホームレスになっているところ、保護施設の方に保護された状態だったようです。
借金があるとのことだったので、保護施設の方が、弁護士さんに借金問題で相談したところ、戸籍を辿ると、母親が1年程前に亡くなっていることがわかりました。弁護士さんは、母親が住んでいたエリアの民生委員を突き止め、亡くなった母の兄である相談者様の叔父の存在にたどり着きます。叔父に事情を説明したところ、亡くなった母は、預貯金と不動産を多額に有しているものの、唯一の相続人である息子が行方不明であったことから、困り果てていたとのことでした。
その亡くなった母親が生前住んでいたお宅は、大雨が降れば浸水してしまうという低所に位置しており、なおかつ室内は、足の踏み場を見つけることもできないゴミ屋敷となっている物件でした。母親が寝ていたであろう布団の周りには、多くの薬が散乱し、身の回りの世話が行き届いていないことがわかるような室内状況でした。
そのような状況の中、比較的高値でゴミ屋敷の現状のまま買っていただける方を弊社の方で見つけ、無事に売却できることになりました。
相談者様には、母が残してくれた預貯金と、不動産を売却した資金で、新たなマンションを購入していただき、無事に保護施設から、退所することができました。